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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第2章 担任、井田春斗のクラス

「井田先生、用事済みました?」

保健室のドアが開いて、養護教諭の水野木先生がやってきた。
優しい笑みを浮かべて、入り口に立っている。

「あ、すみません。お借りして」

慌てて立ち上がって、ぺこりと頭を下げる。
水野木先生はベテランの養護教諭だ。
この学校での勤務歴が長く、生徒や先生のことはよく知っている。

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