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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第2章 担任、井田春斗のクラス

体を見ることができればと思ったが、いまの俺は教師で、あの子たちにとっても俺は学校の先生だ。そこまで踏み込むことはできない。
できて、生活記録ノートの管理までだ。

「ふーん、どうしたものかなぁ〜」

昼食を用意する提案に、あの子はとても嬉しそうにしていた。
自分からは家庭で起きているであろうことの話はしないけれど、確実に助けを求めているように感じる。

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