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となりのにぃに

第13章 両親が不在

甘い匂いがした頃、痛みは収まった。



「はぁ~、攻撃的な玉ねぎなんだから…」



バットに乗せて、玉ねぎを冷ます。





「えっと、次はひき肉を粘りが出るまで練るか…」




ボールに入れたひき肉を練る。



ネッチョネッチョと手にまとわりつく。




「ひ~ 嫌な感じがする~」



調味料、さっきの玉ねぎ、卵を入れて、更に捏ねていく。





「ただいまー」



「おかえり、敬人」



「お前、手ひき肉だらけだな…」


「調理の途中なの!」


「手伝うよ、手洗ってくるから待ってて!」


「ありがとう」





手を洗った敬人が手伝いに来てくれた。



「あとはね、ひき肉を丸めて、空気を抜くだけなの」


「お、なら今日はハンバーグ!?」


「正解!」


「よっしゃ! 手伝うぜ!」




2人でハンバーグを作り、焼いていく。



私は簡単なサラダを作った。





「おーい、もうできた?」


「もう少しだよ、ちょっと待って!」


「腹減った~」


「子供じゃないんだから待ってて!」


「は、はい…」

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