テキストサイズ

となりのにぃに

第15章 みりかの成長

「ねぇ、ママ。 これから友達と遊んでくるね」


「あ、ちょっと待って! まだ時間ある?」


「あるけど…。 何?」


「来て来てー」




なぜかルンルンのママの後を追って、化粧台の前に連れて来られた。




「ちょっとだけメイクさせて?」


「えぇー! まだ小学生だよ?」


「もうじき6年だから大丈夫よ。 それにみりか大人っぽくなったから」


「ちょっとにしてよ?」




まつ毛を上げてマスカラをぬり、淡いピンクの口紅をつけた。



「はい、完成! 見て?」



鏡に写った自分は正直綺麗だった。



「やっぱり女の子は楽しいわ! 時間とらせてごめんね?
行ってらっしゃい 」


「あ、うん。行ってきます」





見違えた自分の姿に戸惑いながら、玄関に行った。





「おい、みり、みりか!!」


「あ、びっくりした…。 敬人か。 何?」


「お前、化粧してる?」


「あ、うん…。 ママにされた(笑)」


「そっか…。 知らない男について行くなよ! 気を付けろよ!」


「わかってるよ(笑) 低学年じゃないんだから。 行ってきます」


「…気を付けてな!」





待ち合わせギリギリだったので、走って向かった。




「みり~、遅ーい!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ