無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

短かった冬休みが終わって、小学校最後の新学期。


「おはよー」


「おはよー」「うぃーす」「お久〜」


みんなから口々に挨拶が返ってくる。




「みり、おはよー。久しぶりー！」

「みーちゃん会いたかったー」



仲良し女子3人組でハグして、「あぁ、学校だぁ」なんて改めて思う。



「みーちゃん、お昼休み時間ある？ 女子トークしない？」

「するする！」







始業の鐘が鳴って、みんな背筋を伸ばしいかにも6年生の顔になった。



理科の授業。実験なので理科室に移動する。

はぁ、理科室が移動してきてくれないかな？




バザバサ…



あちゃー 教科書、ノート、ペンケース全て廊下に落としちゃったよ。

アホな考え事してたバツか。 うん。拾おう。




私が手を伸ばすよりも先に、私の荷物を拾ってくれてる人がいた。


「ほらよ、長谷川」

「あ、ありがとう。中村くん」