
となりのにぃに
第18章 卒業、そして入学
いよいよやってきた卒業式。
朝は曇り空だったけど、体育館に入場前には晴天に変わった。
今日は平日。本当なら敬人は学校があるのに、休んで来ると約束してくれた。
「休み申請通らなかったらどうしよう。俺の親に葬式やってもらうか? 笑」
なんて言ってたけど、事情を話したら快諾してくれたと昨日言っていた。
今日の為に選んだワンピースに、丈の短めのジャケットを羽織って髪はお団子。お姉さん風に仕上げてもらった。
「卒業生入場」
聞いたこともない大量の拍手を浴びながら、精一杯背筋を伸ばして歩く。
無事に着席し、長ったらしい偉い人の祝辞を聞いて、卒業証書授与。
ステージに上がり、舞台を見下ろすとパパママ、そして敬人をすぐに見つけられた。
「長谷川 みりか」
「はい!」
手順通りに証書を受け取り、一旦置いて再び着席。
「卒業生が退場します。皆様拍手でお送りください」
退場すると教室に集まって最後のクラス会。
黒板には「卒業おめでとう」の文字がカラフルにかかれていて、これで本当に最後なんだと涙が溢れてきた。
周りを見るとみんな泣き出していた。
中村くんはスーツのネクタイを少し緩めて、いつもと変わらない面倒くさそうな表情をしている。
朝は曇り空だったけど、体育館に入場前には晴天に変わった。
今日は平日。本当なら敬人は学校があるのに、休んで来ると約束してくれた。
「休み申請通らなかったらどうしよう。俺の親に葬式やってもらうか? 笑」
なんて言ってたけど、事情を話したら快諾してくれたと昨日言っていた。
今日の為に選んだワンピースに、丈の短めのジャケットを羽織って髪はお団子。お姉さん風に仕上げてもらった。
「卒業生入場」
聞いたこともない大量の拍手を浴びながら、精一杯背筋を伸ばして歩く。
無事に着席し、長ったらしい偉い人の祝辞を聞いて、卒業証書授与。
ステージに上がり、舞台を見下ろすとパパママ、そして敬人をすぐに見つけられた。
「長谷川 みりか」
「はい!」
手順通りに証書を受け取り、一旦置いて再び着席。
「卒業生が退場します。皆様拍手でお送りください」
退場すると教室に集まって最後のクラス会。
黒板には「卒業おめでとう」の文字がカラフルにかかれていて、これで本当に最後なんだと涙が溢れてきた。
周りを見るとみんな泣き出していた。
中村くんはスーツのネクタイを少し緩めて、いつもと変わらない面倒くさそうな表情をしている。
