テキストサイズ

となりのにぃに

第3章 変な気持ち

授業中…




先生は黒板に算数の問題を書いている。




「よし、この問題わかる人ー!」



あ、これ、昨日にぃにに教えてもらった所だ。


そう思って、恐る恐る手を上げる。




「お、長谷川。 じゃあ、前に出て、黒板に答えを書いてくれ」


「はい」



昨日のにぃにの説明を思い出しながら、何とか問題を解く。




「お、正解。 みんな、長谷川に拍手ー」



クラス中から大きな拍手をもらった。



にぃには今、中島さんと授業を受けてるのかな?



今私が発表できたこと、ここににぃにがいたらどんな顔してくれただろう。



気が付けば、ずっとにぃにの事を考えていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ