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となりのにぃに

第4章 好き?

ドア開けなくて良いって言ったのに、思いきりドアが開いた。




「にぃに、ごめんなさい。 ごめんなさい」



本当に泣き虫だな。 また泣いてる。




「何泣いてるんだよ。 俺がみりかを嫌うと思ったのか? バカ」



「だって、私、にぃにに嫌なことした…」



「何が嫌なことだよ。 みりか位の年なら当たり前だよ」




「にぃに、ギューしてぇ?」



目に涙を貯めて、言うみりかに逆らえる訳がない。




そっと抱き締めて、頭を撫でた。 落ち着かせるように。




「にぃに、ごめんなさい…」



「なぁに、謝ってんだ、みりかのバカ」



「にぃに、勉強教えてくれる?」 



「もちろん! じゃなきゃ、俺、北海道連れてかれちまうからな(笑)」



「にぃに、部屋来て! 勉強教えて!」 



「御安い御用よ!」

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