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となりのにぃに

第10章 愛の為の猛勉強

「…92点。 あとちょっとだったのに…」


「そうか」



悔しい。悔しい。 本当にあとちょっとだったのに。




「良く頑張ったな」


にぃにの手が私の頭にそっと乗った。



「うん。 あのね、あのね、次のテストでリベンジしても良い? 次は100点とるから!」



「だーめ、約束は1回きりだよ」




やっぱそうだよね。 私ワガママだ。




「そうだよね、ごめんなさい…」



「分かればよし! で、どこ行きたいの?」



「え?」



「デートだよ、どこ行きたいの?」


「でも、私100点とれなかった…」


「これはね、みりかが毎日勉強頑張ってたご褒美だよ。 お前が何点とろうが、たとえ0点でも俺はデートに行くって決めてたよ」




にぃにがイタズラにニカッと笑った。

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