天空のアルカディア
第3章 反乱
「あ、あの…」
マリアは顔を真っ赤にして俯いた
泣き終わり、落ち着くとライに頭を撫でられていた
大泣きした事、頭を撫でられていた事が急に恥ずかしく思った
「落ち着いたようだな」
そういってまた焚き火の前に座り、黙り込んでしまう
「…隣いいですか?」
「あぁ」
マリアはライの隣に座る
まだ眠ってしまいたくなかった
泣いた所為だろう
眠気はあったが、まだ話していたかった
「…私は王としてふさわしいでしょうか…」
焚き火を見たまま独り言のようにつぶやく
「あの騎士達も私の護衛でなければ亡くなる事はありませんでした」
ライは視線を前に淡々と聞く
「ですが、守られた私はそれほどの器でしょうか。それに私の為に誰かが死ぬなんて…」
「甘いな」
「えっ?」
言葉はきるように呟いた
「王の器かと言われたら貴女は全然だ。」
「…」
唇を軽く噛みマリアは俯く
「だが、だからこそ貴女はそんな考えを捨てるべきだ」
漆黒に浮かぶ星々を仰ぎ見る
「彼らは貴女の為、ひいては国の為に命を懸けた。そんな彼らの期待や思いを裏切りるのか?」
マリアの頭は次第に下がっていった
そこでライはマリアに振り返った
「今はまだいい。最初から素晴らしい王などいない。貴女は1人じゃない。家臣に協力してもらいながら成長すればいい」
しばらく頭を下げたままだったが、不意に夜空を見上げた
「あなた達が守りたかったもの…私が引き継ぎます」
相変わらず目は腫れていたが、スッキリした顔をしていた
「それでいい。立ち止まるのも必要だが、止まったままは許されない……明日も早い、もう寝ろ」
「はい、ありがとうございます」
ライの言葉は無愛想だったが、どこか暖かさを感じた
再び静けさを取り戻した森で先ほどまでの思考に戻す
ーーー精鋭とはいえ次期女王の護衛に100数名は少なすぎるーーー
軍の総数は10万
ーーー異常な数の魔物の出現、変異体……まさか、な…ーーー
最悪の敵がチラリと視えたがそれ以上考えるのを止めた
マリアは顔を真っ赤にして俯いた
泣き終わり、落ち着くとライに頭を撫でられていた
大泣きした事、頭を撫でられていた事が急に恥ずかしく思った
「落ち着いたようだな」
そういってまた焚き火の前に座り、黙り込んでしまう
「…隣いいですか?」
「あぁ」
マリアはライの隣に座る
まだ眠ってしまいたくなかった
泣いた所為だろう
眠気はあったが、まだ話していたかった
「…私は王としてふさわしいでしょうか…」
焚き火を見たまま独り言のようにつぶやく
「あの騎士達も私の護衛でなければ亡くなる事はありませんでした」
ライは視線を前に淡々と聞く
「ですが、守られた私はそれほどの器でしょうか。それに私の為に誰かが死ぬなんて…」
「甘いな」
「えっ?」
言葉はきるように呟いた
「王の器かと言われたら貴女は全然だ。」
「…」
唇を軽く噛みマリアは俯く
「だが、だからこそ貴女はそんな考えを捨てるべきだ」
漆黒に浮かぶ星々を仰ぎ見る
「彼らは貴女の為、ひいては国の為に命を懸けた。そんな彼らの期待や思いを裏切りるのか?」
マリアの頭は次第に下がっていった
そこでライはマリアに振り返った
「今はまだいい。最初から素晴らしい王などいない。貴女は1人じゃない。家臣に協力してもらいながら成長すればいい」
しばらく頭を下げたままだったが、不意に夜空を見上げた
「あなた達が守りたかったもの…私が引き継ぎます」
相変わらず目は腫れていたが、スッキリした顔をしていた
「それでいい。立ち止まるのも必要だが、止まったままは許されない……明日も早い、もう寝ろ」
「はい、ありがとうございます」
ライの言葉は無愛想だったが、どこか暖かさを感じた
再び静けさを取り戻した森で先ほどまでの思考に戻す
ーーー精鋭とはいえ次期女王の護衛に100数名は少なすぎるーーー
軍の総数は10万
ーーー異常な数の魔物の出現、変異体……まさか、な…ーーー
最悪の敵がチラリと視えたがそれ以上考えるのを止めた