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天空のアルカディア

第6章 孤独

「スイさん達の出会いは分かったけど…」


さっきの話とどう関係が?


と言いたげな顔をするターナ


「分かりにくかったですね、すみません…簡単に言うと私たちはお互いの傷を舐め合っているだけの関係なんです」


「…?」


頭を傾げるターナ、アリスとは対照にマリアは気まず気に視線をずらす


「私とケンもライ同様、故郷を、家族を無くし、ヒトには迫害をされ、信じるものは自分と自分の力だけでしたから」


「「ぇ…」」


2人の口から思わず声が出る


ライが力のせいで迫害を受けている事はなんとなく理解していたが


その他の事は初耳だった


沈んだ表情で俯くマリアを除いて


「お互いに相手を寄りどころとして、ヒトの心を保つ、それが私たちの関係です」


三人が黙り込んでしまい、慌ててスイが続ける


「く、暗すぎる話でしたね…すみません。そういう関係じゃないって事です」


空気を変える為にわざと明るい口調で話すが、そう簡単にいく筈もなかった







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