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愛姉妹

第2章 夏海 × 深雪

南 夏海 (みなみ なつみ) の、金曜日の仕事終わりの後の楽しみ…

それは、レズ風俗に通うことだ―♡

夏海が、レズ風俗に行くのには、理由がある。

なんのことはない。
お気に入りの風俗嬢がいるからだ。

ただ…

その、お気に入りの風俗嬢というのが…。



夏海が風俗店に入店し、受付で手続きをする。

「ご予約をいただいていた、南様ですね?」

「はい。」

「ご指名の娘は深雪ちゃん、120分コースでお間違いありませんね?」

「はい。」

「では、準備が出来次第、お呼びいたしますので、あちらでお待ち下さい。」
と店員に促され、夏海は待合室に入る―。


6畳ほどの広さの待合室の中には、2人の客がいた。

一人は、20代くらいの若い女性…
もう一人は、40代くらいの、やや太った女性だった。

テレビは夕方のニュースを放送していたが、2人とも、テレビは観ておらず、若い女性はスマホをいじり、太った女性は成人雑誌を見ていた。

まず、太った女性が店員に呼ばれた。

彼女は、読んでいた雑誌を置き、やや微笑んで、待合室から出ていった。

あの様子からすると、彼女にも、お気に入りの嬢がいて、今日は、その嬢と愉しむのだろう…。


太った女性が出ていってから数分後―。

「深雪ちゃんをご予約のお客様…。」
と、夏海は店員に呼ばれた。

「エレベーターの前で待ってますので…
いってらっしゃいませ☆」
と、店員に見送られ、夏海は店から出た。

店から出て、すぐそこにあるエレベーターの扉の前に、夏海のお気に入りの嬢―
深雪がいた。

「今日は、ご指名いただき…
…って、なんだ…
お姉ちゃんか…★」

「客に向かって、『なんだ』は無いでしょ★」
と、深雪をたしなめる夏海。

そう―

夏海のお気に入りの嬢…

それは…

夏海の妹…

南 深雪 (みなみ みゆき) だった―。
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