NOMAD メガロボクス2
第5章 ズシッ
少女がジョーのバイクに乗り走り続けてどのくらいの時間がたったかはわからない。ただ駐車場にいたときは雪はふってなかった。バイクを走行中のジョーが少女に話しかける。
「おまえどうすんだ!?」
「なにが〜?!」
「ついてかなかったろ!」
ジョーの言うのはチーフと少女についてだ。
「……そんなのあんたといるっきゃないしー」
一瞬言葉につまるが少女なりに考えたのだろう。見るからに深く考えてなさそうな返事がかえってくる。
「チッッ!!」
ジョーはうんざりしたように舌打ちをした。
(なんであんなこと言っちまったんだ!?)
なんでだかバイクに少女を乗せてしまった。それから3時間ほどたったろうか、郊外までバイクが進んだ途中に林道についた。走り抜けるさなかでジョーのマシンはある動くものをよけようとしてバランスをくずした。
まっすぐに道を進むつもりが思わぬ物?と出くわした。それがハンドルを進路方向とは逆に操作してしまった。みぞれ雪がまじると舗装されてない道路の土は濡れてるぶんすべりやすい。
ジョーと少女は道路わきの木の根元あたりに勢いよく投げ出された。2人とも運がよくかすり傷と軽い打ち身程度でなんとか動けるが。
ジョーがバイクのライトに照らされた動くものをよく見るとそこにいたのはまだ2才ぐらいに思えるような若い狼だった。
白とライトグレーの硬そうだが美しい毛並みは明るい昼間などに出くわしたらシルバーにも見えそうだ。
少女も意識はあるので物体?を見ると無傷な狼が1メートルほど離れた位置にいてジーッとジョーを見てる。彼も狼に見いられたかのようにしばらく見てる。いやにらみ合いなのかもわからない。
「助けたつもりかよ」
もし狼がしゃべれたのならそんなことを言い出すのかも。なんとなくだが少女にはそんなふうに思えた。
お互いを見るのにも飽きたのかわからないがやがて狼が立ち去った。ジョーも少女もお互いに動けるしバイクが走れることにひと安心してまたタンデム(2人乗り)をはじめた。
明け方までマシンを走らせて林道を抜けると荒れ地の一帯にたどり着いた。朝になって明るくなったせいか晴れた空が広がるのが目にまぶしく思える。
「おまえどうすんだ!?」
「なにが〜?!」
「ついてかなかったろ!」
ジョーの言うのはチーフと少女についてだ。
「……そんなのあんたといるっきゃないしー」
一瞬言葉につまるが少女なりに考えたのだろう。見るからに深く考えてなさそうな返事がかえってくる。
「チッッ!!」
ジョーはうんざりしたように舌打ちをした。
(なんであんなこと言っちまったんだ!?)
なんでだかバイクに少女を乗せてしまった。それから3時間ほどたったろうか、郊外までバイクが進んだ途中に林道についた。走り抜けるさなかでジョーのマシンはある動くものをよけようとしてバランスをくずした。
まっすぐに道を進むつもりが思わぬ物?と出くわした。それがハンドルを進路方向とは逆に操作してしまった。みぞれ雪がまじると舗装されてない道路の土は濡れてるぶんすべりやすい。
ジョーと少女は道路わきの木の根元あたりに勢いよく投げ出された。2人とも運がよくかすり傷と軽い打ち身程度でなんとか動けるが。
ジョーがバイクのライトに照らされた動くものをよく見るとそこにいたのはまだ2才ぐらいに思えるような若い狼だった。
白とライトグレーの硬そうだが美しい毛並みは明るい昼間などに出くわしたらシルバーにも見えそうだ。
少女も意識はあるので物体?を見ると無傷な狼が1メートルほど離れた位置にいてジーッとジョーを見てる。彼も狼に見いられたかのようにしばらく見てる。いやにらみ合いなのかもわからない。
「助けたつもりかよ」
もし狼がしゃべれたのならそんなことを言い出すのかも。なんとなくだが少女にはそんなふうに思えた。
お互いを見るのにも飽きたのかわからないがやがて狼が立ち去った。ジョーも少女もお互いに動けるしバイクが走れることにひと安心してまたタンデム(2人乗り)をはじめた。
明け方までマシンを走らせて林道を抜けると荒れ地の一帯にたどり着いた。朝になって明るくなったせいか晴れた空が広がるのが目にまぶしく思える。