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NOMAD メガロボクス2

第6章 ドスッ

「―――――………」



「―――――……」



「―――――………」



「―――………」



「おっちゃーん…」



亡くなった男性が白い壁の病室らしい部屋のベッドに寝かされてる。すぐそばの7才ぐらいの男の子は男性からはなれない。



泣くのをこらえてるのだろう、5人ほどの子どもたちもいるがつらそうに下を向いてる。



そんななかで若い頃のジョーがかけつける。どうやら大事な人物らしい。帽子をかぶった男の子が



「お前のせいで死んだんだ」


とジョーをうらむようににらみあげる。それに対してなんにも言えないでいるジョー。




「――――……」



「―――――――…」



「――――………」




そこでジョーは目がさめた。寝汗をぐっしょりかいてて夢かと気づくと気分が悪いように手で額をおさえる。


「あら、起きたかい」



短めのドレッドヘアーに黄色いターバンをヘアバンドがわりに髪につけた浅黒い肌の女性がジョーに話しかけてくる。



「あんたまる5日も寝てたんだよ、レイ〜」



だれかの名前らしく女性はその人を呼び止めた。



「なあに〜…あっ起きたんだ」



ジョーが声のするほうを向くとそこにいたのは一緒にいるあの少女だった。元気よく



「ほんとよかったよお、ねえチーフ〜」



ドヤ顔をうかべてレイは家の外に出ていってだれかを呼びに行った。



「〜〜ああ?」



という男の声とレイの



「だから来ればわかるって〜」



と軽く言いあってる。間もなくチーフとレイがジョーのいる寝室にやってきた。



「お、起きたか」



みんなで心配してたようでジョーの回復を喜んでくれてる。マーラと呼ばれてる女性が



「息子があんたのバイクをバラしちゃって」



すまなそうにジョーに説明する。



「弁償するし責任もって修理させるよ」



そう言うとマーラは11才ぐらいの浅黒い肌の男の子を連れてきてジョーの前に来させるとあやまるのをうながすように頭のてっぺんをつかんで下げさせた。



ミオと呼ばれた少年は口ごたえしたそうにふてくされてる。



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