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NOMAD メガロボクス2

第6章 ドスッ

思わずそう口走るのも無理はない。それもそのはず。座ってる男はあのチーフだったのだから。



「なんでってオレん家だしよ」


チーフの話をよく聞けば故郷を捨てて仲間らと移民として今住んでるカーサのこの土地へと来たのだそうだ。


「……まさかまた会うとはねえ…」



こんなこともあるのかとつくづく少女は思いつい口に出してしまった。ついでにレイという名前だとチーフに伝えた。



「オレだってだぜ。それでジョーのほうだがな…」



ついてきなとチーフが右手を曲げてレイをジョーを寝かせてる部屋に案内する。



「なんでもヤツの持ってる鎮痛剤な。麻薬成分も含んでるしで飲みすぎると幻覚が見えて暴れたり体に負担がかかるそうだ」



医学の心得のある仲間の見立てではジョーの容体は薬物中毒。そんな状態だと助かるかは本人の回復力と体力しだい。運がよければ目をさますかもだが最悪なケースは体がボロボロすぎてると死ぬかもしれないとも聞いた。中毒症状から回復できると体重が増えるのは薬物をやめたからだそう。



「……そうなんだ…」



生返事しかできないがジョーの今までを思うと気楽には口に出せない。レイが知るかぎりのジョーは試合をこなせるしでそれほど中毒の症状が進んでないように思えるが。



薬物中毒の患者は更生施設で治療をする。患者自身が禁断症状をのりこえるほかないのでそれがひどくなると回復が見こめるまで独房に似た部屋に入る。


比較的症状が軽い場合は大部屋で治療をするが幻覚などで興奮すると男や女でも脱走したり暴れだすと抵抗する。


そのときの力も蹴りやパンチなど格闘技に近くなってくる。だから特別な設備と柔道などの達人で体格のいい看護スタッフが必要になる。



ここ3日ほどのジョーはほとんど食事をとらないのが続いてた。かといってレイには薬物中毒の治療のしかたはわかんないしで休ませるしかできてなかった。



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