テキストサイズ

無人島行ってみた話

第2章 集合、上陸

真由美さんの言う通りに進む。ただ、20分ほどかかりました。ですがその先に、沢があった。水はキレイだが、生水はそのままでは飲めない。

少し塩を入れて、薄い塩水にすれば飲めるとは聞いたことがある。まあ、根拠はないだろうからおすすめはしない。

ただ、ペットボトルに水を入れて運ぶ。他の班に比べたら、むちゃくちゃ楽よ。

それだけならね。

だけど、僕はそれを煮沸しなければならない。つまり、薪も集めて火を起こさないといけない。

ちょっと深い所にペットボトルを沈めて、水を汲む。2リットルペットボトル3本分ほどの水をリュックに入れ、落ちている薪を拾っていく。

途中、沈んだペットボトルを見つけた。たぶん、真由美さんがなにか仕掛けたんだろう。

負けてられん。

リュックがパンパンになるくらい、薪もつめる。

ベースに戻り、石を円形に積む。

火口(ほくち)となる拾った麻紐をほぐしたやつを置き、その上から薪を重ねる。

そして使用するのが、メタルマッチ。マグネシウムの塊が棒状になったもので、ナイフで削ると火花が出る。

その火花が火口に移り、ボワッてわけやね。雨の日でも拭けば使えるから便利よ。

火が強くなったら、水を入れた鍋を置き、沸騰させる。これでよし。

沸騰するまで、背後で木を組んでいる桂木さんの手伝い。簡単なテントを作っているのだが、頑丈なつる草がなかったため、持参した麻紐を使って、木を組み合わせた部分に縛り付ける。

落ちてた麻紐はここから出たものだ。

これなら、ゴミも焼いて処分てきる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ