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無人島行ってみた話

第5章 夕食、そして就寝

真由美さんが言う。

「安藤くんは、わからんやろうし、桂木さんは面倒くさがるから、きみに頼んだんやけど、タコを食べるやんか、なんか足らないんちゃう?」

その意味がわかりました。

かっこいい言い方するかもしれませんが、真由美さんが言いたいことがわかりました。

「あ、わかりました! 盛り付ける大きめの葉っぱを探してるんですね」

「それはもう見つけてる。探したいのは薬味」

間違えました。


真由美さんが言うには、一緒に、山わさびを探してほしいってことだ。

だが、山わさびはおもに、北海道に群生していると聞いたことがある。

無人島にある?

どうやら、河川の土手とか山の川辺などに、たまに生えてる時があるとのこと。

季節的に、刺身を食うときわさびみたいな、ツンとした辛みはないものの、そこそこの風味はあるそうで、それを聞いたら探してみたくなりました。

よっしゃ、探しましょ。





2分で見つかりました。

真由美さんの嗅覚が、山わさびを見つけてくれました。

俺、なにしに来てん?


てか、あるんだね。ちょっと茎から出た汁の匂いを嗅いだら、わさびなのよ。

初めて見た山わさびにテンション上がって、他にないかと探したら、二株だけありました。

こりゃいいわ。

ちなみに、大きめの葉っぱは、育ちきったうるい(オオギバボウシともいう)の葉を集めて、それを洗って盛り付けるお皿代わりにするってことでした。

ちなみに、真由美さん、近くに寄ったら生タコの香りがしました(笑)

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