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無人島行ってみた話

第5章 夕食、そして就寝

ベースに戻ると、鍋はすでに出来上がってました。

塩焼きウツボ、タコの刺身、山菜とワカメとタマゴタケとその他汁、ヤブカンゾウサラダ。

いや、凄いですよね。どこがサバイバルやねんて感じだけど、知識と行動力のある真由美さんがいたからこそ、ここまでの料理が揃ったんですよ。

てか、桂木さん、よくこの人を誘ってくれました。

実は当時、山やアウトドアの知識は任せとけと張り切っていたんですが、経験値の数から真由美さんの存在がごっつ悔しかったんすよ。

夏にとれる山菜と、その活用法、また海での対応力、どれをとっても桁違い。

参りました。

鍋の中に入ってる、よくわからない肉がありました。

味は忘れましたが、なんか……肉でした。
カエルか蛇か……なんだこれ?

実は、モグラの肉でした。

真由美さんと安藤が、所々に土が柔らかく、ポコポコしているからと、ペットボトルで罠を作り、中に餌となるミミズを入れて土に埋めたそうだ。

それを安藤が回収した時、モグラが一匹入っていたそうで、内蔵を取り、皮を剥いで手足と頭を取って肉にしたようです。

まあ、他に肉となる動物はいなかったから……てか、モグラねぇ。

山わさびを細かく刻んで、醤油とともに凧いただきました。タコは、美味かった。

けど、わさびが……青臭い中に、かすかに遠い所に独特な風味があるのよ。

ただ、植物の茎を噛んでるだけのような、気がしました。

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