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無人島行ってみた話

第5章 夕食、そして就寝

でも、大自然の中、自分達で集めてきた食材を使って、それらを調理して食べる。

食べ物のありがたみってのが、身に染みてわかりました。

今しがた生きていた物の命を、自分達が生きるためにいただいてる。

世の中の生産者さん、料理を作ってくれるかたには、もちろん感謝だが、命をくれた動植物達にも心からありがとうだよね。

肉や魚を当たり前に食ってますが、元は我々と同じように生きてたんですから。ごめんなさい、そしてありがとうの心と、いただきます、ごちそうさまは手を合わせて言うようにしております。

でも、タコは美味かった。

クモ?

はい、真由美さんが素焼きにしてましたが、僕は食べてません。

クワの実ですが、砂糖を入れて煮詰め、ジャムにしてました。男三人にはその発想はなく、ただ、なにをしてるんじゃと、眺めてるだけでした。

クワの実をそのまま食べてもいいのだが、真由美さんが言うには、サバイバルでは糖分を摂取出来る物が少なく、ただ果実だけ食べても、体に必要な糖分を補うのは難しいとのこと。まあ、常に動かなきゃならないからね。でも、夕食でまあまあなエネルギーは補給できたかと。

夕食の後、空はすでに真っ暗で、月と火の明かりが四人と照らしていた。

火を囲んで、得意な歌を歌ったり、いろいろな話をしたなぁ。

実は、ペットボトルを切った物をカップに、煎った熊笹の葉を煮出したお茶を冷ました物を飲んだ。まあまあ、ちょうどいい不味さのお茶だったけど、疲れが取れるのよ。

星の下で語りあったのは、楽しかったなぁ。

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