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裸眼状態で海に潜るのは、抵抗があるし、おそらくハッキリとは見えないだろう。

なので、海の中で獲物を狙うのは難しい。

まあまあ大きめの、焼酎のペットボトルが落ちていた。これを利用して、小魚を狙うことに。

これは、以前の無人島サバイバルで、沢ガニをとったやり方を応用し、ボトルの口から下を切り、ボトル胴体と分け、逆にして突っ込む。

中には餌となるフナムシを数匹と、重りになる石を入れた。

それを海に沈めるだけ。

次に岩場で食料集め。いま、頼れるのはそこしかない。

なんか、安藤が捕まえてきた固そうな巻き貝しかいないんよ。こんな時、知識って必要だよね。食える海草もわからない。

真由美さんが、どれだけ凄い人だったかハッキリと認識しました。

二人いてそれに及ばないんだから。

さて、水ですが、やっと一人コップ一杯分くらいの水を確保できました。

いや、少ないんですよ。

かなり汗かいてましたから。

一人で飲むなら、それくらいでもまあ……足りないですが、まだある方です。それを二人で分けますから。

桂木さんは、「いざとなりゃ、生き死にかけたサバイバル術をするしかない」と言い出し、洗ったペットボトルの中に、なんと自分の尿を溜めていた。

「これを二人で分けて」

ちょいちょいちょいちょい……なんで？

いや、それを飲まなきゃならない時は、さすがに自分のを飲みますよ。

桂木さんのは、超抵抗あるし。

「煮沸消毒をすれば」

そうじゃないだろ。