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無人島行ってみた話

第9章 奇跡は起きた

すると、さっき沈めたペットボトルに……小さいタコが入ってたのよ。

よく、ヒョウモンダコって、毒のあるタコがいるのだが、どう見てもそれとは違う。

おそらく、餌を取りに入った魚かカニを狙って入りこんだと見られる。

また、入って間もないようで、逃げないようにさっさと引き上げた。

タコゲット。

また、大きな巻き貝や、ムール貝の小さいやつを見つけ、これはラッキー。

岩場に牡蠣がいるから、こりゃご馳走だわ。

腹一杯ってほどではなかったが、満足した記憶があります。

水も、まあまあ溜まって、ゴクゴクとまではいかないが、喉を潤すほどの量はあった。

ここに、もう一つの奇跡が。

雨が降りました。

まあまあな強い降りでした。

さっそく、容器を並べ、雨水を溜めていきました。これは嬉しかった。

今まで雨が降って、ここまで喜んだことがあるだろうか?

たぶん、小学生の体育のマラソン大会が嫌で、台風かなにかの嵐がきて中止になった時以来だろう。

持ってきた鍋の半分は溜まったんじゃないかな。ちなみに、並べた鍋は3個で、他の容器の分を合わせて煮沸した時、鍋3個分たっぷりあった。

水は、結構な量を確保。

雨が上がってから、薄曇りの空の下で調理。貝は石焼きにし、タコは海水で茹でました。前回は調味料で助かったが、今回は調味料は海の塩水のみ。

夜は暑さで疲れたのか、涼しくなったと同時に寝たが、大きな葉っぱで組んだテントが崩れてパニックになった。


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