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🏠️家庭内恋愛💕

第8章 女王蜂


「雅は――――君と違って全体的に地味な女だ…、派手にしたら変な意味で浮いてしまうよ?結婚生活も地味だからね――――…って、こんなの妹の君に愚痴っちゃダメだね」


「“華やかな仕事をしているから私生活は穏やかでいたい”って、言っていたのは和津八さんでしょ?――――…あれは嘘?」


忍は、姉の雅(みやび)と結婚したいと――――実家を訪れた和津八の事を思い出していた。


「ハハハ――――言ったね、そんなこと……。
まぁ、過去に戻って、雅と出会う前の僕に“結婚を早まるな!”と、言ってやりたいよ」


和津八はそう言うと、そっと忍の手を握った。


「そうね――――…“後悔するわよ”って…あ教えてあげたい」


忍も和津八の手を握り返すと肩を寄せた。



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