
🏠️家庭内恋愛💕
第3章 理想の女性
「ちょっと聞いてよ!この間の合コン相手――――…ちょくちょく会抜け出して、誰に連絡してたと思う?」
大学の学食で昨日の合コン相手の話で盛り上がる女子のグループの会話が、少し離れた場所で遅めのランチをしていた湊(みなと)の耳に届く。
「まさか、彼女?――――彼女もちは合コン来ちゃだめでしょ~!」
「違う違う!“また、連絡するねママ”って、言ってたから!“母親”でしょ?!」
「――――は?母親?嘘、マジで?キモい!」
「そう!キモいでしょ?
顔は私好みのイケメンだったし、〇〇大学だし!実家金持ちだし!車も外車だし!就職も〇〇企業に内定もらってるって言うから~狙ってたのに!マザコンとか…萎えたわぁ」
湊はその会話を聞きながら蕎麦を食べるも…女性グループのキンキン声にだんだんうんざりし、席を移動した。
