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🏠️家庭内恋愛💕

第3章 理想の女性


彼女たちの声が届かない場所に座り直し食事を始めると、声をかけられ湊は振り向いた。


「よっ!今…飯?」

「おう……田中か…、まぁな。
あっちで食べてたけど――――女子の声がうるさくてな…移動した。で、田中は?」


すると、田中は女子のグループを指差して「彼女と待ち合わせ」と、申し訳なさそうに笑った。


“彼女持ちは合コン来るな ”と、言っていた彼女たちだが、自分は彼氏持ちじゃないか――――と、湊は更に彼女たちを冷ややかな目で見てしまう。


「なぁ、湊って――――今、彼女いなかったよな?彼女の友達が…お前と飲みたいって言ってるんだけど…どう?」


「どう…って…言われても」


飲みに行ったら…良くも悪くも、彼女たちの話題のネタに血祭りに上げられると思うと気が乗らない――――。



「やめとく――――俺、マザコンだから」


「は?なんだよ…その断り方…斬新だな!まっ、男は誰しも…マザコンってやつだろ?まぁな、母親最強説あるからな―――」


田中は「また、誘うな」と、彼女たちの方へと行った。




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