
🏠️家庭内恋愛💕
第5章 身代わり終着点
「お!?褒められちゃった!」
嬉しそうに姉に笑顔を向ける彼氏から…フワッとタバコの香りがした。
「――――タバコ…吸うんですね…」
「///あっ、そう――――あれ?彰吾君も?お互い、肩身が狭い世の中だよね」
「ちょっと///玄関で話し込まないで――――ほら、信吾(しんご)さん…行きましょ?ちょっと、そこまで信吾さん送ってくるね」
姉は彼氏の背を押し――――玄関を出ようとした。
彰吾は靴を脱ぎ――――少し高い位置から、彼氏の後ろ姿と姉の笑顔を見送った――――…
「――――え?」
その時、二人が出ていった瞬間――――…
彰吾は、彼氏の耳の後ろにある…ホクロが一瞬――――視界に入った…。
“珍しい~!彰吾――――耳の後ろにホクロがある!”
タバコの――――香り…
信吾…と言う――――名前…
耳の後ろにある…ホクロ…
彰吾は裸足のまま玄関を飛び出した!
