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一緒に●にませんか?

第6章 6日目

〈大丈夫なんですか?〉

いつもの店で1人で飲んでいれば店員に聞かれた。

『なにが?』

〈いや、2人のことですけど…〉

少し気まずそうに店員は話した。

『んーまぁ。店にも来てくれるし、一緒飲んでくれるし、最近は道でも会いますね。よくしてもらってます。』

〈まぁあの人は会うっていうよりも探してるんですよ、常に。だから会うんです。〉

まぁそりゃそうか。
そうじゃなければ偶然街中で会うことも無いか。

約束をしてなくても、街で偶然に会うこともあった。
特に気にしていなかったけど、確かに急に会うなんてそんな偶然ないか。

そんなわけないですよ、と答えた私の顔はどうなってたのだろう。

[何してるの]

「いつもの店に居ます。」

[一人で飲んでるの?俺も行く]


あぁ、そうだった。
行き先を告げれば来るんだった、この人。

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