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ヌードモデル、人間ドックに行く

第4章 恋人は脱ぎますか?

しかし、意表をついて、彼は私のお尻の上に座るという、大胆な行動に出た。(これではお尻を触れないはず)

そして、両手を伸ばしてシーツに押し付けられた私の乳房に掌をかぶせてきた。

「あひっ」

お尻に重みがかかるのも、胸を掘り起こされるような愛撫も、ほとんど経験したことがなかった。

「ああ、ああ、あっあっ、あん」

胸を責められながら、強い力で私の上半身は引き起こされていく。

「伏臥(ふくが)上体そらし」

スポーツテストにそういう種目があったような気がする。

まさに胸から引き上げられている私の形そのものだった。

やがて、彼は私の体を離れた。

そのまま私は腰を引かれて、四つんばいにさせられた。

胸への責めはなくなったが、かわりに過酷なほどお尻は責められ、開かれることになった。

「ぐふっ、ぐふっ、ぐぅ、ぐあっ、あ、あ、ああっ」

遠慮なく侵入した指が、例のスポットを捜している。

おぞましい潮噴きを強要するつもりだ。

「ぐぅ、ぐあっ、あん」

いや、それだけはいや……。

結局、攻防戦は私の辛勝だった。

待ちきれなかった彼の本体が侵入してきたのが先だったのだ。

「ああーっ」

勝ったはずなのに、なすがままに支配され、揺らされるお尻。

「あうん、あっ、あっ、ああ、ああ」

パンパンというはしたない音。

乳房ごと激しくゆすぶられる浅ましい裸体。

ついに、絶頂──放出のために彼は急いで逃げた。

射精するための道具として利用された、あわれなお尻──素肌を樹液で汚されて心の片隅で思わないでもないが、
私だって登りつめたのだから、怒る資格もなかった。

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