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仔犬のすてっぷ

第16章 潜入!ボーイズ・バー


「・・・ガンダ▲キャラ祭りは、来月からだろ?随分気が早いじゃねぇか?」

蒼空が頭をガシガシと掻きながら、種キャラ2名に呆れ気味に話しかけた。


「オーナーが、可愛いVIPな子が来るから、気合い入れて出迎えてくれって連絡くれたからさ。なんでも、ロラ○・セアックに似せられるからとかなんとか・・・」

イ▽ークのそっくりさんが、ほっぺたを指で掻きながら苦笑いした。
少し声のトーンが落ちたけど、多分こっちが地声なんだろうな、と感じられる。


「……一応準備は出来てますけど・・・本当にこの子に施しちゃっていいんですか?
接客は男しか出来ない決まりの店に、女の子出すおつもりで?」

 ア△ランにそっくりな彼が、オーナーの顔を見る。




「心配は要らないわ。こう見えてこの子、男のコなんだから♡」

「「ええ〜〜…っ?!」」

 イ▽ークのそっくりさんと、ア△ランのそっくりさんの二人が僕の顔をまじまじと見てくる。
・・・これだけそっくりな二人の顔が、とても近くにあると…なんか、ドキドキしてしまう。


「し、しかし、世の中にはいるんだな……ナチュラルに女性寄り?女の子にしか見えん・・・」
「蒼空ぁ!貴様ぁ!ちゃんと確認してるんだろうなッ!!見た目女性にしか、見えないじゃないかぁっ!!」

 この御二人・・・混乱しているのか素もあまり変わらないのか…キャラを引きずったままのリアクションでおのおのが感想を述べた。



「間違いは、無いぞ。なにしろ昨夜一緒に、二人っきりで風呂に入っていたんだからな♬」

「「なっ…なにいいぃーーっ?!」」

 声を揃えて驚く彼らの背後で、何かしらの爆発が起こり、彼らの機体がダメージを受けている様が浮かび上がって見えた。

…これが演技での効果なら、俳優業でアカデミー賞が取れるんじゃないかな?(笑)


「こ、この子と、無理やり二人きりで…お風呂だと?!」
「貴様っ!仕事での性行為は基本禁止されているんだぞっ!」

今度は蒼空があの二人に突っかかれて、襟元を掴まれている。


「別に無理やりじゃないし、プライベートでの話だから何の問題も無いだろ?第一、男が二人で風呂に入る事の何が悪い?」


蒼空がそう宣うと、二人が再びこちらを見てくる。




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