テキストサイズ

仔犬のすてっぷ

第16章 潜入!ボーイズ・バー


「優ちゃん、ビックリした?特に王子様はインパクトが強かったかもしれないわね?」

「……そんな方、お店で働かせちゃって大丈夫なんですか?」

 なんか、色々凄すぎて頭がそろそろ知恵熱を出しそうな気配がする(苦笑)


「王子様なら大丈夫♪
国王陛下とは元々お友達でね。
国王は、今はもう実権を議会に譲って、政治からは離れたお飾り国王になっているから。
 ただ、石油会社経営はしていて、長男が次を継ぐ話になっていてね・・・
経営地盤が安定性するまで、彼を預かって欲しいって頼まれたのよ。
兄の下には兄弟はあの子…カリーム以外はみんな女性の兄妹でね。男である彼には万が一、あちらで何かあった場合の頼もしい存在になって貰わなければならないから、社会勉強と会社経営の勉強を兼ねて働いてもらっているわ」

「…長い説明、ご苦労さまです☆」

赤服二人が頭を下げて歩美さんを労う。


「うちの店はヤクザやチンピラなんかが来ても彼のSPが対処してくれるから……だから、うちの店は安全なの。優ちゃんをココで預かる事を勧めた理由はそこにあるわ。モリリンもあんな顔しながらも反対しない理由もね♡」


な、なるほど・・・
確かに本物の王子様を護れる環境なら安心だよねぇ(苦笑)

それにしても、□トル君の、本名がカリーム…
僕からすれば、どちらもアニメキャラの名前みたいだねぇ・・・


「……他にもそっくりコスプレーヤーはいるけど、今日はこの三人が出勤日で、あと一人、店外に出張してるわ」

そう言うと、歩美さんは三人を手招きして何か合図を送ると


「自己紹介させてもらいます。
私は佐田アキラ。シードのアスラ○・ザラや△レイヤーズのゼロ△なんかをやらせてもらってます。よろしく☆」
「僕は関根潤。イ▽ークやドモ○・カッシュをする事が多いけど、中身は破綻してないから(笑)安心してくれ」
「僕は、オーナーが説明したから簡単にしますね。僕の名前はカリーム・ムテイリー…っていうことにしておいて下さい。
実際にそれで通じますし、向こうの国の名前でそのまま呼ばれると色々大変なので」


・・・・・・なんだか、王子様は名前だけでも大変そうだ(汗)


ストーリーメニュー

TOPTOPへ