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仔犬のすてっぷ

第29章 反撃、そして・・・


「あなた達の事は、先程見させてもらったわ。間違い無くあなた達は“LOVEIT”のようね」

「ラビット?!俺達はウサギなんかじゃ無いんだが」

「・・・どっちかと言えばオオカミ…かな?」

彼の事だけを言うのなら、イメージ的にはそうなるだろうなぁ(苦笑)



「Love each over …… 愛し合い
 Overflowing feelings …… 溢れ出す想いが
 Varied …… 様々な
 Embody power …… 力を具現化する
 Irrationally …… 理不尽な
 Take a back powers …… 進化させる力

……具体的な内容を略した呼び方よ」


……う、うわあ〜…さっきから略語のオンパレードだあ(汗)
僕は頭が豆腐になりそうだよ〜…(泣)


「今は簡単に話すだけだから説明は端折るけど、要は一種の “能力者” ってコト」

・・・ぼくらが能力者…?
それじゃあ、僕は摩訶不思議な力……持っていたって事??


「ただ、ちょっとサイコネシスとかエスパーとかと違ってね……非常に不安定な力なのよ〜…」

相田さんはふか〜く…はああぁ…と溜め息をついて肩を落とした。


「愛の奇跡、愛の力、愛の引力・・・どれかは聞いたことくらい、あるでしょ?よくTVや映画のドラマのネタにされてたり、ワイドショーなんかの再現VTRなんかにされてたり……」

「…は、はあ・・・」

能力者と愛の力が、なんなんでしょうか?
ますます変な方へ話が進んでいるとしか思えないんですが・・・(汗)


「愛の奇跡や力なんて言葉で片付けてる事象は意外と多くてね……私達は、それを調査、研究して解析しているチームなのよ」

「……随分ヒマな仕事してんだな、オバサ……」

ーー すっぱーーーん!

蒼空は真顔で正直な感想を言ったんだろうけど(苦笑)
セリフ全部を言い切る前に、相田さんは何処からともなく取り出したハリセンで彼を引っ叩いた。


「暇じゃ無いしオバサンじゃ無い!あたしゃまだ30になったばかりだよっ!」


・・・すみません。
僕も貴女をオバサンって思ってました……(汗)



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