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仔犬のすてっぷ

第33章 蜜の夜は・・・(性的表現あり〼)



・・・・・ホテルに着いた。


 ヘリから降りて、高級タイプワゴン車に乗り換えた僕らが案内されたのは、なんとナガ◑温泉だったんだ。


 しかもこの間とは違い、車は正面玄関ではなく裏側の特別通路らしいところを通り……
ホテルのロビーを通らず、離れのような別の建物へ案内されて。


こんなの……ホテルの案内にも載ってなかった…筈だった。




(……これがお金持ちの特権ってやつなんだろうか……(汗))

だいたい、ホテルの敷地内にこんな建屋がある事自体、知らなかったし。


「……ここ…ほんとに俺らが使って良いのか?」

 蒼空のその言葉…僕と同じ気分でいるんだろうな…。
第一、普通ならもうチェックイン出来るような時間じゃないんだし(スマホで確認したけど…もう、深夜の一時に近い)…なのに、ホテルマンがしっかりエスコートしてくれて、奈緒ちゃんも車椅子が用意されていたおかげで楽に部屋に運ぶ事が出来た…いや、ホテルマンさんが車椅子を押してくれたから……僕らはただただ呆けているだけの状態だったんだ。


「…それでは、ごゆっくりお寛ぎ下さい」

それだけ言うと、ホテルマン二人は会釈の後部屋を出ていった。


・・・さて。

ごゆっくり、と言われましても……。

ベッドに寝かしつけようと奈緒ちゃんをそこへ座らせたものの……

 奈緒ちゃんは何も言わず、ただ、体の異常状態と戦っている。
僕も精神増幅剤の効果はまだ残ってはいたけれど、奈緒ちゃんのような状態とは比較にならない…
 体を触られたりしなければまだ、何とか我慢していられるんだけど。

こういう時って……どうすれば良いんだろう?


「この状態じゃあ…温泉に入るのはマズイだろうな…まずは、お互い体を綺麗にしないと」


あ、そうか。そりゃ、そうだよね。

・・・・・って。

あの〜…蒼空?
きみ、いつまでこの場にいるおつもりで?(汗)


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