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仔犬のすてっぷ

第35章 仔犬達の宴のなかで (エッチシーンあり〼)


「え?それはどういう……」

「そりゃあ、お前…」

ずりずりずりっ!とテーブルの横を這いずり僕の側までやってきた蒼空が、そのままの勢いで

ドンッ!

壁際の僕に再び壁ドンを噛ましてきた。


「・・・・・こーゆーことだ、優希」

・・・今回は、鼻血は出ないようだ。


「今日は鼻血は出ないぜ?あん時とは違うからな?俺は。今は冷静なままでお前を見ることができてる」

(……そりゃ、流石に二度目だし…まあ、ちょっとだけお笑いの神様に期待はしちゃったけども)

また鼻血なんて出しちゃったら…今度は笑い転げるに違いなかったんだけどなぁ。


「・・・俺は、お前が欲しい。この気持に嘘、偽りは無え!」
「こっ…こんかいはまたずいぶんとちょっきゅうすとれえとだねえ……どうしちゃったの??」

 少しばかり気が舞い上がって…僕は蒼空の顔を見ることが出来なかった。
いずれは…こうなる事は分かっているはずなのに……

やばい!


ドキドキが……止まら、ない…。


「色々あったが……今夜は、逃さねえ」

そう言うと、蒼空は僕の唇に唇を重ねてきた…。





「・・・・・嫌か?」

 舌を入れるでもなく…口づけだけ済ませると、蒼空は僕の目をしっかりと見つめながらそう聞いて来た。

……僕は首を数回ゆっくりと横に振ると




「・・・僕も…蒼空と一緒になってみたい…」

 嘘、偽りではない僕の今の気持ちを、彼を抱きしめながら答えた。


迷いがない、訳じゃあ無い。


僕は男、彼も男。


男同士のセックスなんて……
僕にだっていいイメージがあるわけじゃない。


お尻に受け入れる、なんて

 今まで色々されてきたけど、玩具を入れられたりはしたことはあったけど。



だけど……

蒼空を身体で感じてみたいって気持ちは消えなくて。

むしろ、時間が経つにつれて…一緒にいる時間が多くなるほどその気持が強くなって。



「ひとつになってみたい…蒼空……」

僕は彼の唇に自分のを重ね、そう答えた……。





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