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僕達の日常-血始し編-

第1章 〜プロローグ〜

それから、少しして僕の前の席に1人の男子が来て座り、後ろを向いて僕を見た。

「よう、どっから来たんだー?」

男子は、明るく話しかけてきた。

「難波からだよ」

そう言うと、男子は更に明るくなる。

「おぉー、俺は新今宮から来たんだー♪」

「そうなんだ」

この男子、えらい明るい人やな。

「俺は、如月俊樹(きさらぎとしき)!
俊樹で良いぞー♪」

俊樹君が自己紹介してきたので、僕もする事に。

「僕は、小野郁
僕の事も、郁で良いよ」

「郁か、よろしくなー♪」

ニカッと笑顔で、握手を求めてくる俊樹君。

「よろしくね、俊樹君」

僕も、俊樹君に握手を返す。

良かった、明るくて気さくな性格っぽい。

こういう人は、安全なイメージがある。

「ココか」

俊樹君の隣の席に、別の男子がやってきてそのまま座り、僕達の方を向く。

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