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僕達の日常-血始し編-

第4章 ~夕陽と郁の秘密の情事~

◇小野家2階・郁の部屋◇

「おばさんは?」

「パートの仕事でいないよ」

「そっかぁ〜
おじさんは?」

「あの、えっと…。」

何て言えばいいか、迷ってしまう。

「もしかして、郁君の名字が旧姓になってる事と関係あるの?」

「うん…。」

「そっか、まぁそれはあとで聞くよ」

「わかった…。」

僕は、鞄を床に置いてベッドの上に置いてある、着替え用の服とズボンを持つ。

「じゃあ、下で着替えて来るからその辺に座って待ってて」

そう言い、部屋を出ようとする僕の右腕を夕陽君が掴む。

「別に、ここで着替えても良いじゃん
小さい時から転校するまで、お互いの裸なんて見慣れてるし」

「でも、小さい時とは違うよぉ」

小さい時は大丈夫でも、大きくなって高校生になったから、恥ずかしいし大丈夫じゃないかも…。

「気にしなくても大丈夫だよ」

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