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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第11章 別れの日

その後、光邦の姿を見た者は、誰もいなかった。



数年後、惑星コーモンでは、世界を救った真の勇者として、光邦の像が造られた。新たな伝説の勇者、二代目アーナルこと「光邦」として……



だが、地球では……


ある小劇場で出番を待つ、ケバいメイクをした男がいた。

舞台から、出番を終え楽屋に戻る二人。

漫才師のウラユ&ゲンブだった。ゲンブは、無糖の缶コーヒーに口をつける。

「ウラユ、光邦さんの様子どう?」

「まだ、記憶は戻ってないけど、それ以外は、変わらないわね」

「ビックリしたよな。ウラユが移動する異次元の、入口から突然出てきたんだもんな」

「コメディダンサーの記憶があるみたいだから、劇場で雇ってもらえたし、ゆっくり様子見ましょ。それまで、私達でサポートしましょ」とウラユは、スケジュール帳を見ながら次の仕事を確認する。

「あ、ゲンブ、数年ぶりに、惑星コーモンから、依頼だよ」

「マジで?」

「うん、行くときさぁ、一緒に光邦さんも連れていきましょ。きっと大盛り上がりになるわよ」






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