人身供物の村娘
第7章 最終章
(んぅ・・・朝?)
菊理が目を覚ますと、新しい襦袢を着せられていた。外を見るとまだ朝ではなく、明け方に近い感じであった。
身体も綺麗に拭かれていたのか、汗などで気持ち悪いなどという感覚はなかった。
「お、起きたか?」
菊理の隣には、様子を伺っていたのか黒狐が顔を見つめて寝ころんでいた。
昨晩の情事を思い出して、きくりの顔は赤くなりまるで郷里の林檎のようだった。
「〜っ・・・///」
布団を被って顔を隠そうとしたが、黒狐の手に布団を取られ邪魔された。
「交わった後に顔を隠されるのは寂しいのだが、顔を見せてくれぬか?」
「ふ、布団を返してください・・・///」
嫌だと拒否を示し、黒狐はきくりの顎を持ち上げた。
「く、黒狐さ・・・んむっ!///」
名前を告げる前に口を吸われた。
ちゅっと水音がした後、黒狐は菊理を抱きしめながら一言「ありがとう、そして好きだ。」とだけ、伝えてまた眠りについた。
黒狐の胸に抱きしめられて、布団に横になる菊理は、寝息を立てる黒狐に「私も好いてます・・・///」と、小声で伝えて目を閉じた。
起きたら昼刻になるだろう、ふわふわした気持ちと黒狐の寝息、に菊理の瞳も身を委ねることにした。
夢の中では、また黒狐の湯浴みを世話したい。
そう思いながら。
【終焉】
菊理が目を覚ますと、新しい襦袢を着せられていた。外を見るとまだ朝ではなく、明け方に近い感じであった。
身体も綺麗に拭かれていたのか、汗などで気持ち悪いなどという感覚はなかった。
「お、起きたか?」
菊理の隣には、様子を伺っていたのか黒狐が顔を見つめて寝ころんでいた。
昨晩の情事を思い出して、きくりの顔は赤くなりまるで郷里の林檎のようだった。
「〜っ・・・///」
布団を被って顔を隠そうとしたが、黒狐の手に布団を取られ邪魔された。
「交わった後に顔を隠されるのは寂しいのだが、顔を見せてくれぬか?」
「ふ、布団を返してください・・・///」
嫌だと拒否を示し、黒狐はきくりの顎を持ち上げた。
「く、黒狐さ・・・んむっ!///」
名前を告げる前に口を吸われた。
ちゅっと水音がした後、黒狐は菊理を抱きしめながら一言「ありがとう、そして好きだ。」とだけ、伝えてまた眠りについた。
黒狐の胸に抱きしめられて、布団に横になる菊理は、寝息を立てる黒狐に「私も好いてます・・・///」と、小声で伝えて目を閉じた。
起きたら昼刻になるだろう、ふわふわした気持ちと黒狐の寝息、に菊理の瞳も身を委ねることにした。
夢の中では、また黒狐の湯浴みを世話したい。
そう思いながら。
【終焉】