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一途とは 続編

第3章 甘酸っぱい



松島でお茶して
ゆっくり話して

そのうち夜になって


夜ご飯を食べに行くことに。

3年前に会った時
江ノ島で食べたレストランがなんと仙台にもあることを知り

即決でそこに。

山口tはカイゾクピッツァが好きだそうで

二人でそれを食べたかな。
不思議と、お互いにお腹は空いていなくて


食べ終わって
アーケード街を歩いていた。

まだ新幹線はある時間帯

すると山口tから、一言。


「これからどうしようか」


私はてっきり、普通に帰ると思っていた。


「ホテルを取っていないし、今日、家に泊まらせてくれない?」


ふと振り返ると、手を重ねてお願いポーズをしている山口tがいた。

今起きていることは、現実のこと…?
頭が混乱した。

「……全然、良いよ…」

言葉に感情が無いみたいだ。

お酒飲んで酔っ払って言ってる?違うの?

「どこかコンビニでお酒買って行こうか」


また飲むのかい。
高校生だった頃と、変わらないね。

山口t。



寒くはないというのに
鼻につんとした、澄み渡った空気を体中に行きわたらせ
心臓の血管が蠢きあってるような中


私の自宅に向かうのであった。









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