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一途とは 続編

第3章 甘酸っぱい






頭の回転が追いつかない
動かない

頭が痺れているよう

動いてくれない


なんだこれ






私と山口tは、机とベッドの狭い間に重なり合うように
唇が触れんばかりの体勢になった

山口tの全体重がどっと
のしかかる



苦しい




「彼氏 いるの」


小さく低い声でそっと呟いた


「…いない…」


私、しっかり言葉を発せられているだろうか
なんとか翔太が言った言葉を理解することができた。


すると、何度もキスをしようと
唇を重ねてきた


私は、上手く体を畝らし、このくちづけを避けた。


「だめ、付き合ってもいないのに、こんなこと」


そっと、動きが止まり
それをやめた。


だが、翔太はさらに
私の胸や少しじわっとしてきたそこを、触ってこようとした。


私は、拒否をした。



必死だった



何度も、奪われそうに
力強く、抱き締められた


愛情や母性に飢えているように
必死に、しがみつくように。

抱き締めてきた。


ぐっと



だけど私は重さに耐えられず

「く、苦しい…」

と思わず言ってしまった

胸が破裂しそうで

そしたら
少し、目が開いているか開いていないか
分からない表情で

「あぁ、ごめん」

少し隙間があって
ぽつりと

「とりあえず、上に行こうか」

と、どこか照れながら呟いた










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