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騎士様は私のボディーガード

第1章 騎士様、降臨です!?

奴隷って───


「ふっ……やだもう、いつまでこの小芝居続くの?」



なんだか段々コスプレ男が滑稽に見えてきて、笑えてきた。



「泣いたり笑ったり……おかしなやつだな」

「お……おかしいのはそっちでしょ?」

「俺は正気だ。もしかして奴らに洗脳されてるのか?」

「奴らって何? 誰のこと? 魔術師とか奴隷とか、ファンタジーの世界じゃあるまいし、もういい加減に……」

「お前、少し黙れ」



その時、私の唇が何か柔らかいものに塞がれた。



「!?」



コスプレ男の青い瞳が間近に見える。



あれ……? この人、外国人だったの?
でも黒髪だし、日本語話せるし、カラコン?


──じゃなくて、これって、もしかして……



「……っ!!」



ニュルッと柔らかいものが私の口内に入ってくる。
それがコスプレ男の舌だとすぐにわかった。



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