無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「な、なにこれっ……」

「帝国軍がなぜここに？」



コスプレ男は私から離れると、素早く剣を引き抜いた。



「いたぞ！ こっちだ！」



帝国軍の一人がこっちに気付いて、大きな穴から襲いかかってくる。



「きゃあああっ！」

キイイィィン──！！



目の前で火花が散る。
帝国軍が振り下ろした剣を、コスプレ男が受け止める。



「下がってろ！」



コスプレ男は私にそう言うと、次から次へとやってくる帝国軍を斬っていった。



「な、なんなの……これっ……」



目の前で起きてる出来事を、頭の中で処理することができない。一体何が起きてるのか、訳がわからない。



ガタン、ガタン！

「！」



狭い部屋にある家具やら何やらが帝国軍たちの手によって倒されていく。



「ちょっ……やめてよ！！」

「なんだお前、女か？」

「！」