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騎士様は私のボディーガード

第1章 騎士様、降臨です!?

『おい、さっきからうるせぇぞ! 静かにしろ!』



隣の部屋から初めて苦情が入る。
その声で私はハッとした。



そうだ、「助けて!」って大きな声を出せば気づいてもらえるかもしれない!



「たす……」

「壁の向こうから声が? まさかお前の仲間が見張っているのか?」

「!」

「迂闊に動けないな……これは罠かもしれない」



そう言うとコスプレ男は私から一定の距離を取った。
しかし剣の先はこっちに向けたままだ。



「……っ……」



なんだろう、さっきからこの人の言ってることがよくわからない。
これは罠かもしれないって……どういうこと?



せっかく整った顔をしているのに、服装も頭の中も残念な人……って、おもいっきり強盗犯の顔見ちゃってるけど、やっぱり私殺されるの!?



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