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騎士様は私のボディーガード

第1章 騎士様、降臨です!?

「まさかこんな訳のわからない場所へ飛ばされるとはな……こうしている間にも陛下の命が狙われてしまうかもしれないのに、俺としたことが敵の罠に嵌まってしまうとはっ……」



───はい?

陛下? 敵の罠?


なんか……ほんとよくわからなさすぎて逆に冷静になってきた。



「あの……私は別にあなたを罠に嵌めようとか思ってませんけど」



自分でもびっくりするくらい冷静に言い放つ。



「……なんだって?」

「だから……あなたを閉じ込めたつもりもないですし、出て行きたかったら出て行っていいんですよ?」

「………」



コスプレ男は怪訝な顔をして私を睨みつける。


やば……ちょっと煽るような言い方しちゃった?



コスプレ男は少し考え込んだ後、部屋中をぐるりと見回すと、玄関の方へ歩いて行った。



やった!
そのまま出て行って!!



しかしコスプレ男はドアの前で固まる。



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