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飲み会の後で

第1章 仲良しな上司

1人の夜道よりついさっきまで襲いかかってきてた人の方が怖い…
「いや!いいです!近所なの知ってますよね!大丈夫です!1人で帰ります!」
何事もなかったふりをした手前、係長の方が怖いなどと言い出せずひたすらに1人で大丈夫アピールをする。
それを強がりだと解釈した課長は、係長に頼むなんて行って私たち2人を玄関まで送り出してしまった…
「2人ともおやすみ…ここまでで…ごめん…鍵は開けとくから…戻ったら部屋も適当に…」
「課長、無理しないで寝てください。いつも俺の事泊めてくれるからわかってますよ!じゃあ行ってきます」
係長は爽やかに笑い、私の腕を掴んで家を出た。

先程までの恐怖と、未だ疼いている自分の体に嫌悪感を抱きつつ腕を引かれて歩きだす。
そう、怖いけど…怖いだけじゃない…体はもうその気になってしまっていた。
せめて1人で夜風に当たれれば良かったのに、掴まれている腕から熱を感じて冷静でいられなくなる。
自宅まではあっさり到着した。家の前で手を離してくれたので、鍵を出し係長の方を向く。
「…送ってくださりありがとうございます」
「うん。それじゃ」
あっさりとした返事に驚きつつも、それじゃってことは帰ってくれるか、なんて安心して自宅の扉を開けた。
自分の危機感の無さ…いや疼いてるせいなのか…
「それじゃ、続きしよ?」
扉を手で抑えて係長が押し入る。
「あんなにとろとろの顔して…1人でするつもりだったの?つれないなぁ」
部屋の中に私を押し込み、後ろ手に鍵を閉め明かりをつける。
大声を出そうとした私の口を抑えて耳元で囁いた。
「静かにしてね…こんな夜中に大声出して…えっちなことしてるってご近所さんに思われちゃうよ?」
吐息混じりの声が耳元で響いて体が小さく反応し、それを見逃さなかった係長の舌が耳殻を這う。
口を抑えていた手が離れて、胸元に伸びる。
さっきまでずっと焦らされていた乳首を服の上から撫でられ、驚きと快感で思わず喘いでしまった私の手を取り口元に当てられる。
「はい。自分で抑えててね」
乳首を撫でられたことでまたスイッチが入り…恐怖も嫌悪感もどこかにいってしまった。
言われるがまま自分の口を抑える。
「いい子」

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