分け合う体温
第1章 ハジメテ
それからは、頭がグチャグチャだった。
分かっているのは、二人共裸で、身体を抱き寄せ合っている事。
そして、理人の「由乃……」と、何度も呼ぶ声。
それが終わった時には、私は茫然としていた。
「由乃、初めてだったんだ。」
途端に恥ずかしくなって、理人に背中を向けた。
理人が、私の背中を摩った。
その優しさに、涙が零れた。
「由乃?どうした?痛かったか?」
私は、首を横に振った。
「急にごめん。でも俺、由乃を抱いた事、後悔してないから。」
頭が、何か当たったように、痛い。
「嬉しかったよ。由乃。」
理人は、私を後ろから抱き寄せ、右手で私の胸を包んだ。
私は、涙を押し殺した。
なんで?
どうして?
こんな事が起こるの?
そう。
私はこの日の夜。
分かっているのは、二人共裸で、身体を抱き寄せ合っている事。
そして、理人の「由乃……」と、何度も呼ぶ声。
それが終わった時には、私は茫然としていた。
「由乃、初めてだったんだ。」
途端に恥ずかしくなって、理人に背中を向けた。
理人が、私の背中を摩った。
その優しさに、涙が零れた。
「由乃?どうした?痛かったか?」
私は、首を横に振った。
「急にごめん。でも俺、由乃を抱いた事、後悔してないから。」
頭が、何か当たったように、痛い。
「嬉しかったよ。由乃。」
理人は、私を後ろから抱き寄せ、右手で私の胸を包んだ。
私は、涙を押し殺した。
なんで?
どうして?
こんな事が起こるの?
そう。
私はこの日の夜。