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扉を開けて AN

第8章 もう少しだけ



まーくんの優しい言葉に、泣きそうになってきた
俺、こんなにも優しいまーくんの事騙してるんだ

そう思ったら もう 
自分のことばっか考えてないで
ちゃんと言わなくちゃ!って
 

「あの、・・・あの、ホントは、ホントは俺・・」


うつむいてた顔を上げて 
まーくんの目を見たその時
すぐ近くから 母親の声がした



「こら 和、アンタもう足はすっかり治ってるくせに
まだまーくんに甘えて乗せて貰ってるの?」





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