扉を開けて AN
第20章 好みのタイプ
それから数日が経って
カンナちゃんは明るい笑顔と
物おじしない性格で
あっさりとクラスに溶け込んでいる
そして 俺は 翔ちゃん達にバレないように
気をつけながらも
ますますカンナちゃんから目が離せなくなっていた
はきはき気持ちよく喋るとこも
気取らずに大きな声で笑うとこも
思いやりがあって気遣いできるとこも
知れば知るほど翔ちゃんに似てると感じる
本気でカンナちゃんの事を好きなのか
と聞かれたら 多分そうじゃない
カンナちゃんと翔ちゃんを重ねてるだけの俺にとって
たとえカンナちゃんに彼氏が出来たとしても
それがどこの誰でも 関係ない事だ
本気でそう思っていたのに
ある日 青天の霹靂とも言える出来事が起こった
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