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ヌードモデルを温めて

第4章 ヌードモデルの結末

めくりあげられるスカートをとっさにおさえた私は、「やっぱり裸がいい!」と悲鳴のように叫んだ。

彼は、これがヌードモデルの本能なのか、と妙に納得したそうだ。

そんなズレた彼は、私の腰をさらに引き起こし、──挿入した。

いつもながらの被征服感。
私は観念し、テンポアップしていく揺さぶりに合わせて、声を上げた。

「ああ、ああ、ああっ、あんっ、はあ、はあ、はあっ、ああー」

ブラジャーごと乳房が弾む、そのおぞましさ、恥ずかしさ。
何がどうなっているのかが不安になって、勇気を振り絞って鏡を見ると、

上半身と下半身が別人格になったような私がいた。

お尻丸出しのあさましい姿。いうまでもなく、全裸よりもいやらしい。
理性がはじけ飛びそうなほど。

せめて、スカートで隠されてつながっていたら──女性特有の器官にしか用がない、人間性不在の“性交”となるにしても、少なくとも、おぞましくはなかったかも。

「あひっ、あひっ、あふっ、うん、うん、うわん」

パンパンと肉体同士が当たる音が高まっていき、
最高潮に達したとき、突然、静止した。

安全な日の特典として、熱いものが流し込まれてきた。

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