イラクサの棘
第20章 きっかけ
自分自身で
コントロールできるように
潤の身体、潤の肉体、
その手で得られる快楽は潤のモノだから
戒めていた自分自身
過去からの脱却
「…あ、ぁ、翔…さぁ
ここも、触って…いい?」
「ああ、潤が感じる好きなことろ
触ってイイんだよ。
好きなだけ弄っていいぜ。」
俺の唾液で滑る乳首に触れても
いいのかと訊ねてくる
そのいじらしさに、
堪らずキスしてやると
「…ぁあん、…ひぅ…も出ちゃ…」
加速する上下運動の響きは
車内に広がってあたりの静けさで
潤の欲望への駆け上がりが
小鳥の囀りのように愛らしく聴こえてくる。
「すげえ、イイ顔してるよ、潤。
乳首も気持ちイイんだよな?」
「…も、ぃいい…ふぁ、やぁんんっ」
乳首から離れた左手が俺の髪を
掴んできた。
爆ぜそうに膨らんだ先端にキスしてやると
玉のような雫が溢れてくる。
「やぁ、それ、ダメぇ離してっ…ぁう…」
「いいから、出せよ。」
亀頭を包み込みように咥えてやり
舌を絡ませながら、ねっとりと舐め上げると
すこし腰をあげてしずかに揺れ動きはじめる。
「ひぃ、んん、も、でちゃ…」
「このまま、な?おもいっきり吐き出せよ。」
「イィクッ出ちゃう!!っああん」
身震いをさせながら吐精
勢いよく口の中に飛び散る潤の熱い飛沫を
味わいながら
最後の一滴まで、すべてを飲み干した。