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イラクサの棘

第24章 高熱

翔side


はぁ、…はあ…はぁはぁ…ふぅ…はぁ

また熱が上がってきているようで
寝苦しそうに呼吸が荒くなってきてた。
着替えさせたときはすこし
熱も下がって具合が良くなってたんだが…


額に触れると相当な熱さで
買ってきた氷嚢に氷をつめて潤の額にのせた。



「…しょ、おさぁ…熱い…あっ…はぁ…」


脇に挟んだ体温計は39°を超えている


「潤、水枕の氷も変えてきてやるからな?
ちょっとだけ待って?
ん、どうした??」

「…はぁはぁ…お薬…入れて………」



薬って松岡先輩が処方してくれた座薬
それのことだよな??

「潤、いいのか?
もらった熱冷ましは座薬だぞ?」


俺は座薬は未経験だが
松岡先輩曰く、相当な違和感を感じるし
大人だと苦手なのがほとんどだとか。


「…はぁ…はぁはぁ、あついの……
…はぁはぁ…んん……はや、いれて………」

リビングのテーブルに置きっぱなしに
してた紙袋を持ってきた。
中には大人用の座薬が2つ

熱に浮かされたうわ言なら
なるべくなら潤に負担はかけたくない。


「潤、これだそ?
ホントに使うのか?」

「…はやく…しょ…さぁ…はぁはぁ…」

松岡先輩の説明も
呆気らかんとしたもので
とにかく39°以上がでたら尻から挿入して
使えってそれだけ。


「潤、ちょい下着ずらすぞ。」

肌に触れると相当な熱さで
さっさと薬をいれて楽にさせてやらなきゃ
覚悟を決めてやる、よしっ!



「… はぁはぁ…ぁあ…ぁんんんっ!」


悩まし気な吐息に反応しそうになるが
それどころじゃない状態だと
自分を戒めて、
なるべく機械的に作業するように努めてた。


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