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イラクサの棘

第24章 高熱

潤side


「……翔…さん?…」

おおきなベッドで眠っていたのは
俺だけで、隣に翔さんの姿はない。
あんなに寝苦しかった熱も
すっかり下がったみたいだ。



「翔さんのおかげだな。」

 氷枕に、氷嚢、枕元にはいろいろな
使用済みのアイテム。

「これ?座薬…?」

一錠分だけ使用済みの座薬の残骸

ってことは…
もしかして翔さんに、座薬入れてもらったのかな?



一度だけ
智に挿入されたことがあるけど
あの時も、意識が朦朧とする中で
智の指でお尻から座薬を押し込まれて
奥まで挿入した時
おまえ後ろだけで空イキしたんだせって
言われたことがある。

『吐き出さなくても後ろだけでイケるなんて
まるで女みたいだな。マジでエロくて
めちゃくちゃスケベな身体だな、好きだよ潤』

智の声が脳裏にあざやかに蘇ってくる。


まさか、翔さんにも…どうしよう…

ベッドから身体を起こすと
ソファで仰向けで眠り込んでる翔さんがいた。

「ずっと看病しててくれたんだ。」

足音を立てずに近寄ると
テーブルの上には、ミネラルウォーターに、
ジュースにゼリーにヨーグルト

たぶん俺が食べたいとか、飲みたいって
言ったら直ぐに出せるように
用意しててくれてるんだ。



ソファで大股を開いて寝てる翔さん
毛布は床にぜんぶ落ちてて、それを拾い上げて
掛け直そうとすると目についた部分。
股間は盛大に盛り上がって
朝勃ちの健康的な身体を見せてくれてる。


すっごい…


車の中で吐精したのは俺だけ。
たぶん昨日の夜は俺の看病で大変で
翔さんはそれどころじゃなかった筈。


翔さん
あなたの看病のおかげで熱も下がったよ。

だから俺から
あなたのこと求めてもいいよね?



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